宇宙戦艦ヤマトのプラモデルをお持ちの方は多いと思います。
最初から模型に電飾が付いたタイプなども見かけますが、値段もはりますし、やはり自分で好きな色や好きな部分に電飾をしたくなるものです。
また、宇宙戦艦ヤマトの模型をLEDで電飾したいが、余り面倒な作業や余分な費用はかけたくないと思う方も多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、少ない費用とお手軽作業で宇宙戦艦ヤマトの模型をLEDで電飾する方法をお伝えします。
宇宙戦艦ヤマト2199 ~ プラモデル最初の製作
8年くらい前に映画やテレビで公開された宇宙戦艦ヤマトシリーズのひとつに宇宙戦艦ヤマト2199がありました。
ビデオを視聴した影響かと思いますが、その頃に宇宙戦艦ヤマト2199バージョンの模型(1/500スケールのプラモデル)を購入したと記憶しています。
宇宙戦艦ヤマトの模型の製作自体は、接着剤を殆ど使わずに手軽に組み立てています。塗装関係は弱いスミ入れをして、甲板を適当な茶色で筆塗りした程度でした。
その後、模型の艦橋やエンジンの電飾用に、別売りでLED発光ユニットがあることを知ります。
透明のパーツが使用されている模型の艦橋部とロケット噴射部に電飾をすると面白いだろうとすぐ感じましたので、その別売りのLED発光ユニットを購入することにしました。
ただ、問題はありました。
注文しようとした頃には、希望のLED発光ユニットの色(緑色と黄色)は売り切れのため、やむなく違う色のLED発光ユニット(紫色)を購入。
宇宙戦艦ヤマト2199バージョンの模型の指定色といえるのは、緑色と黄色のLED発光ユニットです。
私の宇宙戦艦ヤマトのイメージには、購入した紫色のLED発光ユニットは予想どおり合いません。
結果、宇宙戦艦ヤマト2199の模型の電飾状態を楽しむこともなく、模型は保管状態にしていました。
オプションのLED発光ユニットの問題
オプションで購入した別売りのLED発光ユニットは、宇宙戦艦ヤマトの艦橋の4カ所とロケット噴射口を発光させるものです。
( 費用:790円×2個+送料120円 )
この別売りのLED発光ユニットは、問題がありました。
光量が少ない感じで、あまりぱっとしない印象でした。点灯スイッチの具合もいまいちで不安定でした。
その他に、宇宙戦艦ヤマトのLED発光ユニットの点灯方法にも問題が見つかります。
LED発光ユニットの点灯スイッチを入れる作業は、模型の2カ所の部品を外して使いづらいLED発光ユニットの点灯スイッチ入れるため、とても面倒!
これらの問題に加えて、別売りのLED発光ユニットの指定色ともいえる緑色と黄色が売り切れでイメージの合わない紫色を購入したことで、全体的に満足のできる電飾とはなりませんでした。
いまいちのLED電飾の宇宙戦艦ヤマトは保管状態になりましたが、LEDの電飾を何か改良をしてみたいという気持ちは持ち続けることになります。
LEDの電飾を自作する場合
何度か、インターネット上で電飾された宇宙戦艦ヤマトの模型を見かける機会があり、電飾についていろいろ知識を持ちたいと思うようになりました。
そのうち、保管状態の宇宙戦艦ヤマトの模型に自作のLED電飾をほどこせば、思った通りの電飾が完成できるのではと考えつきます。
宇宙戦艦ヤマト2199バージョン(1/500スケール)の模型を普通に電飾する場合、必要な材料、器具は以下の物になります。
- 電源スイッチ(スライドスイッチ)
- 赤色2個、黄色2個、緑色1個のLED(3mm径程度の砲弾型)
- 電池ボックス(単三電池2本収納型)
- ダイオード(CRD)
- 銅線
- ハンダこて + ハンダ
- 金属用のペンチやニッパー
手元に材料や器具が有れば良いのですが、宇宙戦艦ヤマトの模型のLED電飾をするには、そこそこ費用や工作時間がかかりそうだと予想がつきます。
市販のデコレーションライトの使用を思いつく
普通の電飾ではなく、もっとお手軽に宇宙戦艦ヤマトの模型にLEDの電飾ができないかと考えていました。
そんな時に、クリスマスツリーの飾りに使う市販のデコレーションライトが手元にあることに気がつきます。
なんとか市販のデコレーションライトが利用できれば、あまり費用も手間もかけずに、宇宙戦艦ヤマトの模型にLEDの電飾ができるのではと考えついたしだいです。
実際の加工手順
宇宙戦艦ヤマトの模型に市販のLEDデコレーションライトで電飾する方法は、以下のような手順になります。
- 市販のLEDデコレーションライトの色の中から使用する色のLEDを選ぶ(今回は緑色、黄色、赤色)
- 選んだ色のLEDは、模型の設置位置に配線の長さが足りているかを確認する(緑色LEDは艦橋、黄色LEDは格納庫、赤色LEDはロケット噴射口、スイッチ付電池ボックスは艦橋下の空間に設置)
- 余った、使用しない色のLDEは光が漏れないように黒のビニールテープで巻いて遮光する
- 模型本体にLEDを設置するため、模型内部にLEDの配線を通す穴を開ける(配線は外殻に近いところが邪魔にならない)
- 配線の穴とか模型の外殻のつなぎ目から光が漏れる場合は、内側に黒のテープなどを貼って遮光する
本来であれば、使用しないLEDはカットして取り除き、電線はハンダ付けをして付け直すところです。
ですが、お手軽に電飾作業をするということで、電線カット、ハンダ付けの作業は一切行いません。
宇宙戦艦ヤマトのLEDの取付け位置
デコレーションライトの緑色と赤色のLED取付け位置は、別売オプション(宇宙戦艦ヤマト2199模型用)のLED発光ユニット取付け位置と同じになります。
- 緑色のLED1個 ~ 艦橋の下部(配線長の関係で1個のみになります)
- 黄色のLED2個 ~ 格納庫内の上部
- 赤色のLED2個 ~ エンジン噴射口裏側の中央部
黄色と赤色のLEDは、模型の内側に適当なテープで固定するようにします。
緑色のLEDは、艦橋下部に開けた穴にただ突っ込む程度で大丈夫です。
LEDの点灯状態の画像
穴開け作業
模型内部の穴開け作業ですが、削るとか溶かすとか方法を考えましたが、なるべく簡単にやりたかったので以下の方法で行いました。
- 模型用電動ドリルで円を描くように間隔を少しあけて、いくつも穴を開ける
- 小さな開けた穴は、ピンバイスにセットした太めのドリルで再度大きく穴を広げる
- 太いドリルで穴を広げると穴同士がつながり、円状にプラモデルの面を打抜けるようになる
- 打抜いた円状の穴の縁をヤスリがけして、なめらかにする
この作業がいちばん大変ですが、それでも穴開け作業は2時間程度で終わります。
加工作業でのポイント
デコレーションライトのLEDは、取付ける前に良く確認をしないとやり直しになります。
- 選んだ色のLEDは、所定位置に設置して配線の長さが問題なく取れているかを良く確認する
- LEDと配線を通す穴の大きさはよく確認して、プラモデルの部品に開ける穴の大きさを決める(大きすぎると光がもれる)
- 噴射口の2個の赤色LEDは、模型内部の部品形状の問題で通す穴は別々の2つにした方がよい
透明なパーツ類の多くは内側から緑色のクリアーを塗る。
模型全体としては、透明なパーツを緑色のクリアーで塗ることによって、緑色のLEDが発光していない状態でも統一感が出て見栄えが良くなります。
宇宙戦艦ヤマト艦橋の4カ所(艦長室、第一、第二艦橋、後方観測室)の透明なパーツは、内側から緑色のクリアーを塗っています。
宇宙戦艦ヤマトの模型側面の展望窓は、透明のパーツの内側から緑色のクリアーを塗り、緑色の反射するテープで内側をおおっています。そのためよく光りを反射します。
側面の展望窓を内側からおおう緑色の反射テープは、ダイソーで100円程度で購入できます。プラ板にシルバーを塗ったものを貼付けるより簡単だと思いますよ。
主砲の左右にある測程儀と艦橋頂上部の測程儀の透明のパーツにも、緑色のクリアーを塗っています。
主砲の左右にある測程儀の透明パーツ、艦橋頂上の測程儀の透明のパーツに緑色のクリアーを塗る場合は、緑色のクリアーを塗ったパーツを測程儀にはめ込む前に、はめ込む部分の奥に必ずシルバーを塗ること。
そうすると緑色のクリアーを塗ったパーツは、良く光を反射するようになります。
その他では、透明なパーツではありませんが煙突下部にある探照灯の前面を緑色のクリアーで塗っています。
まとめ
宇宙戦艦ヤマトの模型(1/500スケールのプラモデル)にお手軽にLEDを電飾する方法をお伝えしました。
市販のLEDデコレーションライトを利用できれば、他に材料として必要な物は黒のビニールテープ程度になります。
市販のLEDデコレーションライト以外の材料が殆ど不用で、製作は短時間で済むので、お手軽に模型に電飾したい方にはおすすめの方法です。
私の場合、すでに完成した状態の宇宙戦艦ヤマトの模型に電飾したので、模型の分解の作業が必要になりました。
組立作業の途中で電飾するのであれば、作業はもっと簡単にできるのではないかと思います。
コメント